BCG健康遺伝子情報002:CASP8遺伝子
Updated on 25th June, 2016
乳がん耐性と女性の健康に関わる遺伝子
遺伝子多型番号:rs1045485
- 応用できる健康管理 → バストケア、乳がん予防など
- 遺伝子による体質差 → 乳がん耐性能力
Wタイプ:一般的な体質(G:G)
Hタイプ:乳がんへの耐性が高め(G:C)
Vタイプ: 乳がんへの耐性が高め(C:C)
Hタイプ:乳がんへの耐性が高め(G:C)
Vタイプ: 乳がんへの耐性が高め(C:C)
遺伝子型と体質
CASP8遺伝子には多くの変異個所が報告されていますが、その内のBCG健康遺伝子002で確認する遺伝子の変異には主に3種類の遺伝子の型が報告されており、この遺伝子型の違いにより乳がんへの耐性に関わる体質が異なります。BCG健康遺伝子002がどのように乳がん耐性に寄与しているのかまだ明らかではありませんが、研究報告において、VタイプもしくはHタイプの遺伝子を持っている人はWタイプの遺伝子を持っている人よりも乳がんへの耐性が高いことが報告されています。その一方で、この体質差は乳がん発生の原因とは関係がないため専門家による定期的な健診や乳房にシコリ感や違和感等がある方は医師との相談が奨励されます。
日本人におけるBCG健康遺伝子002の発生頻度はまだ報告されていませんが、欧米人の約1.6%の人がVタイプ、約21.7%の人がHタイプ及び約76.7%の人がWタイプの遺伝子を持っていることが国際HapMap計画と呼ばれている国際研究プロジェクトにより報告されています。
BCG健康遺伝子002の遺伝子型に関係なく、定期的に専門家による健診を心がけて、異常を感じた際には早期に医師と相談されることが奨励されます。また、自分の健康維持に適切な健食(けんしょく)と健活(けんかつ)を把握し、個別の健康管理に努めることが奨励されます。
表 1 BCG健康遺伝子002と関係する体質(遺伝子型別)
Wタイプ | Hタイプ | Vタイプ | |
---|---|---|---|
乳がんへの耐性 | 普 通 | 高 め | 高 め |
参照文献
- Breast Cancer Association Consortium. (2007 Mar). A common coding variant in CASP8 is associated with breast cancer risk. Nat Genet.
- Breast Cancer Association Consortium. (2006 Oct). Commonly studied single-nucleotide polymorphisms and breast cancer: results from the Breast Cancer Association Consortium. J Natl Cancer Inst.
- Shephard ND, Abo R, Rigas SH, Frank B, Lin WY, Brock IW, Shippen A, Balasubramanian SP, Reed MW, Bartram CR, Meindl A, Schmutzler RK, Engel C, Burwinkel B, Cannon-Albright LA, Allen-Brady K, Camp NJ, Cox A.Abo. (2009 Apr). A breast cancer risk haplotype in the caspase-8 gene. Cancer Res.
- Wellcome Trust Case Control Consortium. (2007 Jun). Genome-wide association study of 14,000 cases of seven common diseases and 3,000 shared controls. Nature.
- National Center for Biotechnology Information. (2016). 参照先: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/
- International HapMap Project. (2016). 参照先: http://hapmap.ncbi.nlm.nih.gov/

遺伝子型の違いによる健康への影響は生活習慣や環境による影響がはるかに大きいため、遺伝子情報の違いによる体質差は参考情報としてご参考下さい。ブラケアでは女性の健食、健活、健眠をサポートする情報を提供します。
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